ハッピーかい?

今日の頭尾の画像はMicah Lidberg

ヤバス。

素晴らしいでございます。

◆◆◆

4がつ29にち、晴れ。

昼に目が覚めて起きだし、ドアを開ける。

キッチンにはカルメンが中華鍋を睨めつけて仁王立ちしている。

天気がいい。

昼飯はカルメン鮭定食。

▼汁は豚汁。

サックリ揚がった鮭のまわりを、一味マヨネーズとフレッシュレモン、大根おろしin味ポンという最強軍団が囲んでいる。

鮭1匹じゃ到底太刀打ちできないラインナップだ。

豚汁もすこぶる美味い。

昼食後、カルメンは大久保の楽器屋へ、僕はパソコンへと向かった。

数時間後、カルメンが帰ってきた時は僕はちょうどひっくり返っていた。

そう、ただひっくり返っていた。

気分転換にでもと思い、カルメンと三茶をフラついてみることにした。

古着屋やレコード屋なんかをまわってみて、休憩がてら立ち飲み屋へ。

明るいうちの生ビアーはすこぶる美味い。

ウドとわけぎの酢みそ和えと、山菜の天ぷらをつまむ。

生ビールが300円なのも魅力的だが、この店には芋焼酎の「莫祢氏(あくねし)」がある。

一口飲んだらもうバカンス気分突入。

いい昼下がりだ。

▼立ち飲み屋にて

いい具合になったところで三茶の商店街を下る。

途中、小洒落たパン屋でクルミのパンとクロワッサンを買う。

そこのクルミのやつがかなり好きなんだが、クロワッサンもかなり美味い。

こっちに来て行ったパン屋の中じゃ一番のお気に入りだ。

コンビニで買った缶チューハイを片手にぶらりぶらり。

世田谷線に乗り込み松陰神社前で降りる。

一旦世田谷通りにでて、上町経由で豪徳寺を目指す。

BOOK OFF、古着屋、リサイクルショップ、釣具屋、花屋に立ち寄り、最後はスーパーオオゼキで夕飯とつまみの材料を買う。

花屋で買った黄色い花とヒマワリがかわいくていい感じだ。

古着屋で買ったツモリチサトのブルーのレザーブレスレットもかわゆい。僕は手首がかなり細いので、レディース仕様でジャストなサイズだ。

カルメンが買ったLEGOのTシャツもキュートだ。ピチピチ具合が楽しみだ。

春菊やイカをつまみながら晩酌が始まる。

今日もいい一日だ。

〆のメシはガッツリとスタミナ丼。

▼納豆、キムチ、ひじき、玉子、ネギ、ごま、玉ねぎの荒みじん丼

玉ねぎの荒みじんが言わせない。「玉ねぎの荒みじん」という響きが気に入ってる。

スルっとかき込んでカルメンはシャワーを浴びに行った。

僕はギターを手にとりポロンと鳴らした。

シールドをつけっ放しにしているVOXのミニアンプの電源を入れ、ジャックに突っ込んで掻き鳴らしてみた。

今夜は弾きたい日じゃないみたいだったからポイッとした。

今週はGWの影響で日曜日になったスタジオ練習を考えながら、次の新曲「Winona’s lie」の歌詞をフンフン歌ってみる。

鼻歌に、toomuchの開放感溢れるベース音とカルメンの小気味のいいスネアが絡む。

連休のビールは「連休のビール」という特別感がある。

それを感じれるだけでもずいぶん幸せなもんだ。

何にもしやしなかった今日一日の罪悪感を自分勝手に流すためにも、電車を降りたら缶ビールを買って乾杯しようと思う。

それでは、ハッピー溢れる、トークタイムを大切に☆

今は「なんかまぁいいかぁ」と思える。

決してネガティブな意味ではなく、そう思えるようになった。

心に余裕ができたのだろうと思う。

だから最近は(あくまで)ポジティブな意味での(だと信じたいが)諦めが増えた。

「諦めた」じゃなくて、「諦めれる」ようになった。

出来ない事を「出来ない」と認められるようになった。

出来てない事を「出来てない」と認識できるようになった。

一旦そうなると、出来てない事ばかりで愕然となるけど、「出来てない自分」の存在に目を向ける事が前よりできるようになったんじゃないかなと思う。

今までは目を向ける事すら逃げてきた事も、一気に全部とは言えないけど、確実にいくつかと向き合えるようになった。

「知る事」は怖い。

知らなかったほうが良かったなんて、今でも思う事なんか沢山ある。

でも、「知る事」が全てだ。

迷って、考えて、困って、試して、何度も何度も繰り返して。

その度に「知る事の喜び」と「知る事の悲しみ」を繰り返す。

嬉しかったり、悲しかったりは、どちらかひとつじゃ成り立たない。

「諦め」は「次の新しい方法」を探す「はじまりの合図」なのかもしれない。

ずっと、やりたい事の一寸先すら定まらなくて生きてきて、やっとやりたい事の一寸先くらいは見えるようになった。

その日その日でどうしたらいいかわからなくて、行き当たりばったりの時間を長く過ごして、その状態に浸かっていた。

最近は一週間後や一年後を考えるようになれた。

それがどうなのかはわからないけど、一生森の中で生きるとしたら、少しくらいの変化があるのも、いいかと思う。

今までは思えなかった、「なんかまぁいいかぁ」が、心境の変化を感じさせる。

今までは「なんかまぁいいかぁ」どころの話じゃなかったきなぁ…。。。

これからは「どうやったら出来るか?」にもっとダイレクトにアプローチできるはずだ。

がんばるぜ!

ふぁいとー。

◆◆◆

ビバ連休。

GW明けると、その次の週末は佐賀で青ちゃんの結婚式。

おかげで田川のばーちゃんと糸島の両親とは一年ぶりに会えます。

日程的に厳しいので小倉でみんなに会えないのが残念。

博多にはちょっと寄れそうです。

5月、6月がマッハで過ぎ去りそうな予感がしてますが、ブンブン唸って迫り来るビッグウェーブをチャキチャキに乗りこなし、ホットなサマーにザッパリドッパリぶっ込んでやれるように、キュートな水着を用意したいと思います。

それでは、モッコリテカテカ、ふっくらほんわか、シャキシャキパキパキなゴールデンウィークに、ずんぐり体を沈めちゃいましょうではないですか!

遊び倒しちゃいましょ〜♪

土曜の群青とwii筋痛

スタジオ後は飯を食いながら
酒を飲むのが
恒例となりつつある。

しかも
そこらへんの下手な飯屋よりも
抜群に料理が美味い。

ばばちゃんもカルメンも、
安定感抜群で流石だ。
安心して飲み食いできる。

toomuchと僕はソファーに座り、スタジオ練習を録ったMDを聴きながらブツブツ言いつつ、揚げたての天ぷらをつつく。

いい塩梅だ。

新曲の「Another day」もいい塩梅だ。
酒が美味い。

スタジオ疲れもあるし、お腹はいっぱいだし、気も緩んで、酒も入って撃沈。

ソファーでくたばっていたら揺り起こされ、風呂をすすめられる。

湯を張った浴槽に肩まで浸かり、極楽気分にのぼせ上がる。

風呂からあがるとwii。そういえば僕は人生初wiiだ。

ヒジョーにオモシロイ。なんてパーティーなゲームなんだ。
小学生時代のようなはしゃぎっぷりだ。

おかげで三日経った今もwii筋痛が激しい。引っ越しの3倍痛い。変なとこが痛い。

ウチらのスタジオ日は、ただの練習日なのに、まるでレジャーにでも来ているかのように一日が楽しい。おかげで一週間が楽しい。

なんて天晴れなこった。

▼メロコア群青症候群


 
 
それにしても
もーちょいケータイの写メって画質が良くならないものなのだろうか。
 
◆◆◆

土曜に群青が飛べば兎に角侘しい。

散々遊んだ後の祭りに、夢提灯は廻っているか。

シトシト聴こえる無人の部屋の、人面水滴弾けて消えた。

手のひらヒラヒラ寄せては返し、電源コードを手繰り寄せる。

傾げた小首があぁ綺麗ねと、笑ってみせては左様なら。

(自らの過ちの多くが、運命と踊るとでも思っていたとしても)
(その勘違いが群青を殺したとしても)
(微笑みの中に生きる理由を探していたとしても)

笑ってみせては、左様なら。

 
 
/////

それでは、春の雨に梅雨の物憂げな感傷を勝手に重ねながら、痛む内臓を尻目に、アルクホールを叩き込んでから、次に何をしようか考える事にしましょう。お金で買えるものは何でしょーか、買えないものは何でしょーか。

AWARENESS

なんか、今まで感じた事ないような感覚に包まれている今日この頃。

ムクムクしとる。

もうちょっとで、

ムクッ!

とイキそう。

ムクッ!

といきそうなんやけどなぁ。

生きた〜ぃ。

イキそーぅ。

◆◆◆

明日のスタジオあたり、もうちょい曲の輪郭がはっきりしてきそうやな。

チンコタツ。

それでは、GW直前の諸々を、軽い身のこなしで、スコンスコン励んでイキましょう!

DEADLINE♪

モゲとホゲが重ならないという悩み

イントロの部分にピロピロ(モゲ)を重ねたいので

その後ろのコード(ホゲ)を鳴らしたくて

昨夜はただそれだけがしたかったのに

それだけすら満足にできず悪戦苦闘。

んー。装備不足。

愛機のPowerbookはGragebandでちょっと録音しただけなのにサバけない。

DAWソフトを入れるには明らかにパワー不足だ。

かといってmac本体から買いなおすのは現状無理がある。

やはり一時しのぎでMTRの購入を考えるべきなのか…。

となるとやはり上位機種…。

しかしそれならやはりDAWソフトを使うべきなのか…。

ならばパソコン本体ごとのDTM環境を…。

それは無理なんだからやっぱりひとまずMTRか…。

作業性を考えてもやはり一番現実的なのだろうか…。

どうなんだ…。

そんなに難しい事をしたいわけでもないから、簡単に解決しそうなものなのに、結局うまいこと打開策を見つけきらない…。

つか

何年もこの問題に関しては前進してないし。

またこのレベルで頭を悩ますかと思うとげんなりだなぁ。

スパン!っと

DTM環境か快適なMTRさえ手に入れれば、楽に吹っ飛ばせそうなもんだけれども。

どもども。

とにかくモゲとホゲが重ならないのでモヤモヤする。

ぴーまんずすたんだーど。

モゲだけでもホゲだけでも

それじゃぁもうダメなのに。。。
 
 
 
◆◆◆

曲作りのその話もそうなんやけど、何をするにあたってもイチから始めて最後までパッケージングできない。

そういったスキルが身に付いてないんよねぇ。

最近これが致命的やなぁと

漠然と考えてしまう。

詰めれば詰まるんやろうけど、詰めな出来んっちゅーことは、「出来ない」わけよね。

それを無視して「出来る」にするには勢いとかやる気があればいいけど、もう今はその部分が完全にガス欠してしまっとる。

悪い傾向と考えるか、磨く段階と捉えるのか。

とにかく、ピカソの言葉を繋げて強引に考えるとするならば、遅すぎる事はないので、必ずできると信じ、正しく問い、限界を超え、「その時」を待たず、動き、理屈で考えるのではなく隠された美を感じとれという事ですね。

はい。

東京生活二年目がスタート


▲ばばちゃん→しょーへーさん→たかやくん→僕→さくちゃん@下北沢asso

昨日の日曜日、4月18日をもって東京生活の二年目が始まりました。

一年間という時間が経つのは、とても早いと感じているのと同時に、色々な事が変わるには十分な期間なんだなと思います。

不思議でもあり、当然だとも思うし、「生きている!」と感じる事ができている日々に、ただただ感謝です。

◆◆◆

一年前に東京に辿り着いてから、この一年間をざっと振り返ると、楽しい事も厳しい事もほんとに様々でした。

何より、本来の目的であるバンドがカタチになった事。

ほぼ丸々一年かかりましたけど、なんとか一年以内にバンドができる事になった。

そして、最高のメンバーで勝負できるという事。

これに尽きます。

勿論、今までのバンドも最高のメンバーでした。

これは間違いないし、心からそう思います。

自分の力量不足を悔やむ事はあれど、高校生から今現在に至るまで、一緒にバンドをやれたメンバーには特別な気持ちを持ち続けています。

みんながいたらこその今、今でもバンドをやり続けようとしている自分、そしてこの先もやり続けたいという想い。

かけた時間は長いのかもしれない。

これからかけられる時間は限られているのかもしれない。

今のバンドが本格的に動き出すにはもう少し時間が必要ですが、とにもかくにも確実に歩みを進める事ができたわけです。

スタジオの回数を重ねるごとに進んでいく曲作りや、時間を重ねるごとに深まっていく仲、全てがなんとも愛おしく感じられます。

僕たちが積み重ねてきた時間は何一つ無駄じゃない。

また一年後、どんな感情でいられるのか、楽しみで仕方ありません。

東京生活の二年目も、精一杯の全力で、駆け抜けたいと思います。

▼新バンド、newscream@Hey’s新居

◆◆◆

Hey the toomuch。(ベース・ボーカル)
Hiroyuki the burden。(ギター・ボーカル)
Karmen。(ドラム)

newscreamではこんな名前になる(はずだ)。

メロコアの薫製みたいなスリーピースだ。

(僕はもしかしたら「Hiroyuki the hiroyuki」になるかもしれない。どっちがいいんだろうか。二人の中じゃもはや「ヒロユキザヒロユキ」に決まってるかのようだ。後でなっちにも聞いてみよう。)

僕らはスタジオが始まる前も、スタジオが始まってからも、スタジオが終わってからも飲んでいる。

先週の土曜日は、朝から丸一日二人分の引っ越しをした。
久しぶりの体力仕事は正直堪えたし、今も若干筋肉痛だ。

さくちゃんが居なかったらと思うとぞっとする。
まず完了できなかっただろう。

その夜のビールは最高だったし、
新居の空間も最高だった。

下北に行ったのも最高だったし、
一心のラーメンも(僕は撃沈して食べれなかったけど)最高だった(らしい)。

こんな日々がずっと続けばいい

なんて

ふいに思っちまったもんだから、急に老け込んだかと思い焦った。

まだ何も始まっちゃいなくて、全部これからなんだから。

今年掲げた「初志貫徹」、きっちりやったるぞー!

それでは、万感のビールを叩き込んで、明日という宝箱を力ずくでこじ開けでやりましょう!

メロディーッッッック!!!

▼主@新居

僕もバブルタウンの動物園に行こう

うーっし!
今週も終了♪

ビキビキきてますヨー。
ビキビキ。

明日もビキビキやりますヨー。
ビキビッキ。

◆◆◆

僕が更新をたのしみにしているブログのひとつ、「中原中也インナープラネット」。

中原中也についての愛情溢れるブログです。

「詩」は、

同じ詩であっても、読むタイミングや環境、心境、体調や読み方などなどの様々な要因によって印象が変わってきます。

既知の作品でも、ある日突然強い彩りを纏う場合も多々あります。

長い時間をかけて沁み入ってくるようなものもあります。

不思議なものです。

今日、まさに僕の中で彩られた作品を転載しておきます。
 
 
/////
 
 
 雨が降るぞえ
 ――病棟挽歌

雨が、降るぞえ、雨が、降る。
今宵は、雨が、降るぞえ、な。
俺はかうして、病院に、
しがねえ、暮しをしては、ゐる。

雨が、降るぞえ、雨が、降る。
今宵は、雨が、降るぞえ、な。
たんたら、らららら、らららら、ら、
今宵は、雨が、降るぞえ、な。

人の、声さへ、もうしない、
まつくらくらの、冬の、宵。
隣りの、牛も、もう寝たか、
ちつとも、藁のさ、音もせぬ。

と、何号かの病室で、
硝子戸(がらすど)、開ける、音が、する。
空気を、換へると、いふぢやんか、
それとも、庭でも、見るぢやんか。

いや、そんなこと、分るけえ。
いづれ、侘(わび)しい、患者の、こと、
たゞ、気まぐれと、いはば気まぐれ、
庭でも、見ると、いはばいふまで。

たんたら、らららら、雨が、降る。
たんたら、らららら、雨が、降る。
牛も、寝たよな、病院の、宵、
たんたら、らららら、雨が、降る。
               (了)

(角川ソフィア文庫「中原中也全詩集」より)
 
 
 
 
◆◆◆

「ドラマが必要なんやろ?」

とよく聞かれました。

その都度、「んー、そうやなぁ、必要やなぁ。」と思ってました。

やっぱ

必要。

それでは、ドラマティッックな、週末と、ロマンティックな、妄想を、薬味扱いして生きて、耳をすまして、過ごしましょう♪

BGMはムッシュかまやつの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」で☆

水の中の本屋の本

洒落たレストランでドリアを食べた後、僕は彼女と通りを歩いていた。

(またこの店に来てもいいな、と思ったから、ほうれん草が入ったドリアは美味しかったらしい)

天気のいい昼下がりで、日曜みたいな風景。

通りの幅は広めで、まばらな並木道だった。

お店はいくつかあるようだったが、人通りもまばらだった。

この日は久々に寄ってもいいかと思ったので、水の中の本屋に寄る事にした。

(一人だったら行かないだろうと思ったので、あまり気が進む場所じゃないのかもしれない)

澄んでるとも濁ってるとも言えないような水の中で、一面さらさらした感じの砂底の道を歩いていく。

向かいから大きなウミヘビがやってきてすれ違ったから、もしかしたら海なのかもしれない。

魚はそんなに見当たらなかった。空を見上げると、水面の波紋が太陽の光をキラキラさせていた。

水面はかなり高い。普段通り呼吸はしているが、気泡がコポコポと浮いていくわけでもない。

前に進むにつれて深く暗くなってなっていく。

本屋の中に入ると水は無くて、内装はロッジ風。

濃い茶色の木で組まれた普通の本屋だ。

大判の書籍が多い。

いつも本屋をまわる感じで、背表紙を眺めながら店内をぐるりとまわった。

「水の中にある本屋の本」というタイトルの本を見つけた。

(「お、あった。」と思ったし、この本はこの「水の中にある本屋」にしか置いてないという認識もあった。水の外にある本屋には置いてないらしい)

いつも大判本を手に取ってみる感じで、そんなに興味もなくパラパラとページをめくって棚に戻した。

店の奥は古本のコーナーになっていた。

ランチを食べたお店の通りに戻って、ゆるやかな上り坂を歩く。

さっきは気がつかなかったが一軒隣にも飲食店がある。

入り口にはブラインドカーテンが下がってるが、中で白い調理服の人が数人動いているのがわかる。ディナータイムの準備中といった様子だ。

僕はブラインドをよけてガラス戸を数回たたいた。

中から(僕が話しかけたかったらしい、でも見たことない)シェフがでてきた。

小柄で小太りで、やたらコック帽の高いシェフが、ガラス越しに口をパクパクさせて何か言っている。が、聞こえないのでわからない。店の奥からは大型のエンジン音みたいなのがずっと響いてる。

「また来いよ!」

どうやらそう言ってる。

僕は来た覚えもないが、「いや、今小倉に住んでるんでなかなか来れないんですよ!」と大声で叫び返している。「北九州です、北九州!」

どうやらここは福岡らしい。

声は聞こえてないだろうけど、何となく言いたいことは伝わったらしく、「プシュッ」と少しだけガラス窓がズレて開いた。

少ししか開かないタイプの窓らしく(少しでも開くならさっさと開けて欲しかったとも思ったが、開いても奥からの轟音で何も聞こえない)、その隙間から焼きたての赤みがかったパンをちぎってくれた。

「美味しいやろ!」

どうやらそう言っている。

「美味しいです!また来ます!」

と言ってその場を離れた。

パンは確かに美味しかった。
 
 
 
 
 
 
◆◆◆

カントの左。

それでは、
ゴキゲン、
うるわしゅう。