「なんてこった。」と思った。
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僕は今まで、自分のデザインやパソコンに対する「独学」を恥ずべき事だと思い続けてきた。どこぞやの学校なり何なりに通って修得したものではないので、基礎知識に乏しい事は否めない。
実際、基本的な事が今もよくわからない。本を買ってきて、ただただ自分で勉強してきた。
それでいくらかできるようになり、自分のバンドがやるライブのフライヤーを作ったのが初めてで、少しずつ色んな事を覚えていった。
何年か経って、色んなフライヤーやロゴやTシャツ、グッズなんかを作らせてもらうに至った。
ほんとに嬉しい事だった。
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昨日の仕事終わりに職場の社長が飲みに連れて行ってくれた。
御歳 65になる社長は普段は大阪に居る。ウチの制作会社は、本社が大阪にある。不定期に月に1度ほどやってきては、色んな話しをしてくれる。
会社を出てから居酒屋まで、並んで歩く。自分のおじいちゃんと歩いてるみたいで 落ち着く。世間話が赤信号で少し途切れた。信号を待ってる間に社長が不意にこっちを振り向き、「君たちは夢を語ってはりますか?」と僕に聞いた。
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普段から物腰の柔らかい、それでいてしっかりと相手を射抜くような眼光をしている社長はかっこいい。居酒屋まで、自分の若い頃の話、といっても、何の押しつけの無い話をしてくれた。
ビールをカパカパ飲みながら、 僕の思ってる事を話す。社長とは月1くらいしか会えないので、会った時はなるべく何でも話すようにしている。仕事の事も、近況も。
僕が最近気になって仕方がない事は、「独学」でやってきたスキルや経験で、実際に会社という枠の中で今普通に仕事しているのが、果たして大丈夫なのかどうかという事だった。
社長はさも馬鹿馬鹿しいといった風に身を仰け反った。
「そんなんはな、自分次第や。誰かが何かを教えてくれますか?この世界は制限が無い思いませんか。だからおもろいんちゃいまっか。何でも自分でやらんとあきまへんで。独学?それでいいんちゃいまっか。ちゃんと自分で学んでいかんとあきません。」
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ずっと心の中でどろどろしていた何かが、するっと溶け落ちた気がした。
嬉しくなって、後輩に電話をかけた。
電話の相手は気管支炎だと言っていた。
えらく久し振りに話した気がした。
いい酒を飲めたから、とてもゆっくり寝れた。
日比谷線を中目黒まで、何度も行ったり来たりした。
普段の4倍弱、約3時間半を電車の中で過ごしてしまった。
いい夜だった。
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もっともっと、色んな事を勉強したいと思います。
明日も貪欲な一日を過ごせますように。
pic. by Diana Scheunemann
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